前回の『お見合いがうまくいかないのはなぜ?(1)』で、
人と会って話す時の主なポイントは、関係の深さを敏感に感じ取り、行動基準の抑制を維持すること
だとお話ししました。
今回は、お相手との関係の深さを表す、人間関係のレベルについてお話しします。
1番目のレベルは、人と人との最も浅いレベルで『他人の関係』です。このレベルの特徴は、お相手とは何の関わりもなく知らない人であり、必要性がない限りはコミュニケーションも発生しません。お互いに影響を及ぼしたり、お互いの個性を強調することはありません。
2番目のレベルは『知人の関係』です。顔見知りで挨拶やちょっとした雑談をすることもあるが、基本的には店員とお客、付き合いの少ない近隣住民、職場の知り合い、あまり交流のない同級生のように『義務感・役割意識・パターン化された交流』によって関わっているだけの相手であることが特徴です。

3番目のレベルは『友人の関係』です。通常の意味での「友人」はこのレベルに属します。 「友人の関係」には2つの主な兆候があります。 1つは、両者がより強く、より頻繁に影響を及ぼし合うことができるということです。問題が発生した場合はお互いに話し合い、問題が発生した場合はお互いに話し合います。 2つ目は、共有行動の幅を広げることです。『友人の関係』になる前の『知人の関係』だった頃はただの同僚、普通のクラスメート、そして時々会う隣人でしたが、今では一緒にお茶したりして話に花を咲かせたりします。
『友人の関係』では、お互いに親しい友人として認識しており、仕事や義務以外での積極的な交流・会話の機会を持ちたいと思い、喜怒哀楽を含めた感情的な交流もできるような相手です。『建前のやり取り』を越えた『本音のやり取り』もすることができ、自分の思っている本音を出せるがゆえに、他人や知人との間では生じることがない感情的なトラブルが発生することもあります。
最高レベルの第4レベルは、『親密な関係』です。その最も典型的な特徴は、両当事者の熱心な行動と、経験を共有して自分自身を表現したいという強い願望です。
『愛・婚姻・血縁・友情』などを媒介とした自分にとってかけがえのない相手(他者と交換不能な相手)であり、人生の時間や経験を長く共有していくような『運命共同体』を形成することも多くみられます。夫・妻・子・無二の親友・親しい親族などが『親密な関係』を築くことになる典型的な相手であり、それぞれの関係は相互的であり、お互いの人生・幸福に対して一定以上の責任を帯びているのが特徴です。
これについてはここではお話しません。このレベルに達した場合は、既に順調に交際中か、婚約中になっているでしょうから。

お見合いの話に戻ります。お見合いの最大の欠点は、従来の親密さの発達過程の「他人の関係」と「知人の関係」を一瞬にして飛び越え、直接「友人の関係」に入ってしまうことです。これは一種の感情的な発達です。初めて会う人に自分自身を深く表現したい人はいませんが、そうしないとお見合いの目的を達成できないと思ってしまうようです。
関係発達の理論に基づいてお見合いをする時、どのようにすれば落ち着いてお相手とうまくいくことができるのでしょうか?
初めて会う時は、お相手と「他人の関係」から「知人の関係」を育むのが良いでしょう。また、お相手と「他人の関係」のままから発展できずに、ただのお見合いお相手の一人とみなされないように注意してください。「知人の関係」を育むこの段階で、あなたはお相手のために何ができるのか、あなたの持っている資源を示すように努めるべきです。
もちろん、前提は礼儀正しいこと、身だしなみが整っていることです。